SES勤務の転職は他業種とちょっと違い、上司が現場先だったり、
自社の誰に退職を伝えれば良いかなど、SES勤務の転職の流れがわからない人も多いのではないでしょうか。
実際に筆者も1年間勤めたSES企業から転職しましたが、
ネットで検索をしても意外と情報が少ないなという印象でした。
そこで今回は、実際にSES勤務をしていた筆者が転職を終えるまでの体験談を紹介していきます。
「SES勤務の転職」に絞っているので、現在SES勤務で転職を検討している人にとっては
参考になる部分もあると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
転職を考えた背景
転職の動機
筆者が転職活動を行った動機は、以下の通りです。
- 2023年1月は転職の売り手市場だった
- 給与をアップしたかった
- RPA分野のキャリアを深めたかった
- SES勤務でも在宅勤務が選べる職場に行きたかった
- 転職エージェントを使ってみたかった
特にRPAの開発にチャレンジしたい意向と、転職活動を行った時期が売り手市場ということが最も強い動機となりました。
現職に対してはそこまで不満はなかった
実を言うと筆者自身、現職に対しても不満は少なく、積極的に転職活動をしようとは思っていませんでした。
実際には細かな不満点はあるものの、管理営業との関係も良好で、
1年間勤めて年間の休日も125日以上ありました。
不満点は給与が低いことと、当時勤務していた現場の環境に不満があったことくらいでしたが、
現場に関しては、管理営業としっかり相談すれば融通も効かせてくれたと思います。
上記のように現職にもそこまで大きな不満もなかったので、
今回の転職活動で、よほど納得をしない限りは転職はしないつもりでした。
SES勤務の転職活動について
SES勤務の転職は他業種に比べれば圧倒的に楽
SES勤務の転職活動は他業種に比べると圧倒的に楽です。
と言うのも、転職活動で最も重要なことが、転職活動の対応・面接時間の確保だからです。
SES勤務だと基本的に業務委託という契約になるので、
残業についてもかなりコントロールできます。
また、SES勤務は基本的に常駐先の勤務になるので、
転職活動を自社の上司などに勘ぐられにくいという特性もあります。
ただ、SESは現場ガチャもあることは事実で、実際に筆者も炎上案件に参画したことがあり、
毎日2時間ほどの残業があった時期もありました。
とは言え、恐らくリーダーに打診するれば、面接時間の確保は可能だったと思いますし、
他業種に比べれば圧倒的に自由度があります。
SES勤務だと退職も楽
SES勤務は退職についても比較的手続きや報告が楽です。
筆者が実際に行った退職交渉の流れは以下の通りです。
- 転職先が決まったら、管理営業へ退職について相談したいとチャットを送る
- 管理営業からミーティングをセッティングしてもらう
- ミーティングで退職の意思を伝えて、今後の流れを確認する
と言った流れです。
筆者も製造業からの退職の経験もあり、そのときに比べれば圧倒的に楽です。
退職交渉も周りの人も気にしなくてい良いし、多少の引き止めはあるものの、
退職もすんなりと受け入れてもらえました。
もちろん、筆者が勤めていた企業が良質だったということもあるとは思いますが、
他業種に比べればSES勤務の対象は楽な部類だと思います。
転職活動の注意点
転職をする目的を明確にしておく
転職活動では、なぜ転職活動をするに至ったかを明確にしておくことが重要です。
例えば給与であれば、「今は年収300万だから転職するなら最低350万以上じゃないとしない」や
なにか習得したい技術があるのであれば、明確にその技術が学ぶことができる職場に転職するなどです。
当然、転職活動を始めるにあたって上記のような目的は明確担っているとは思いますが、
転職活動がしんどくなったり、他に良さそうな福利厚生などを提示されることで、
目的とは別の部分で内定を承諾してしまうおそれがあるからです。
※筆者も転職活動が長引くことで、内定を頂いた時はつい妥協しそうになってしまいました。
せっかく転職するなら、自分が求めている条件に適した企業に入れるように
転職の譲れない目的だけは明確にしておきましょう。
面接場所の確保(コワーキングスペースの確保)
複数の企業との面談をするにあたって、重要になってくるのが面談場所です。
筆者の現場は、出社勤務が必要だったので、面接場所の確保が非常に大変でした。
もちろん、在宅勤務や自宅が現場の近くなら、自宅で面接ができますが、出社をしている状況の人が多いと思います。
そこで筆者の場合は、最寄り駅か近隣のターミナル駅のコワーキングスペースを活用することで面接場所を確保しました。
コワーキングスペースを選ぶ際に気をつけたい点が以下の通りです。
- 料金
- Wifi環境
- 周りの騒音
- 予約が取れるか(いつも満席ではないか)
- 複数のスペースを確保しておく
最低限上記の項目はチェックしておきましょう。
また、ぶっつけ本番でコワーキングスペースを使うのではなく、
なるべくなら面接前に1回はコワーキングスペースへ足を運び、
面接の本番前にWifi接続や、予約方法、周りの騒音が気にならないかチェックしておくと安心です。
また、仮に予約で埋まってしまったことも考えて、他にも2つくらいレンタルスペース候補を考えておきましょう。
↓実際に筆者が活用させていただいたコワーキングスペース予約サイトです。
転職エージェントを活用する
転職を考えているなら、転職エージェントは強い味方になってくれます。
もちろん、転職エージェントを使うデメリットもありますが、
基本的にはそれを上回るメリットを受けられます。
実際に筆者が転職エージェントを活用して感じたメリットとデメリットは以下の通りです。
転職エージェントを活用することで、無料で下記のサービスが受けられます。
- 転職活動について不明点の質問対応
- 転職資料の添削
- 企業面接のセッティング
- 企業との面接後に求職者が聞きにくいことを代わりに聞いてくれる
- 無理な内定承諾は強要されない
また、筆者が感じたデメリットは以下の通りです。
- 内定を貰った時点で、自分がそこまで転職に乗り気じゃなくても何となく承諾しないと行けない気がしてしまう
- 企業面接後は面接状況のアンケートを実施する必要がある
- 転職エージェントに当たり外れがある(企業単位、担当者単位)
基本的には、大手の転職エージェントを活用しておけば、
ひどい担当者に当たることは稀だと思います。
また、自分で調べた求人についてもエージェントに応募をお願いすることもできるので、
既に興味がある企業がある場合は、エージェントと相談することもできます。
転職エージェントを活用することで、デメリットに勝る多数のメリットが存在するので、
特別な理由がない限り、転職エージェントは必ず活用したほうが良いと思います。
まとめ
今回はIT系で働くSES向けに、筆者の体験談を紹介しました。
SESであれば、基本的には転職活動は他業種に比べて比較的容易で、
転職による条件UPも売り手市場であることが多いので、要望が叶えられる可能性も高いと実感しました。
また、実際に筆者が転職活動を行う上で注意したほうが良いと感じた、以下の項目についても紹介しました。
- 転職をする目的を明確にしておく
- 面接場所の確保(コワーキングスペースの確保)
- 転職エージェントを活用する
特に転職エージェントを活用することで、
無料で企業との交渉や面接のスケジュール管理を全て担当のエージェントが行ってくれます。
また、求職者が言いにくいこともエージェントが仲介して聞いてくれるので、
企業と求職者との認識のズレも生まれにくく、転職活動をスムーズに進めてくれます。
もし、現在の職場に不安や不満があるなら、まずは転職エージェントと相談してみることがおすすめです。